第2回高麗郡建郡1300年記念シンポジウム

2014年12月6日(土)午後1時から、高麗郡建郡1300年記念事業として、第2回高麗郡建郡1300年記念シンポジウムが、日高市のひだかアリーナで行われた。

20141206高麗セミナー

開会の挨拶をする日高市市長

参加費無料と歴史テーマに惹かれてか、参加者600名、昨年より増えたようだ。
会場入り口で、古代高句麗衣装を着た美女軍団の出迎えを受け、会場のアリーナに設置された階段席に。大きな体育館に、このようなセミナーもできる設備を持っているのは、多様な利用ができ、素晴らしい。

 

 

 

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遺物展示コーナー

 

 

 

受付横のスペースには、発掘調査した遺跡の写真とそこで見つかった瓦が展示されていた。

 

 

 

 

 

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遺跡地図

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遺物展示

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の特徴は高麗郡域で発掘調査をしている市職員が、その成果を踏まえて興味深いテーマで解説したことである。

テーマは「建郡前夜の高麗郡と周辺地域を考える ~ 建郡の謎を解明する!」
第1部
「高麗郡建郡記事の謎」
講師:赤木隆幸(高麗浪漫学会理事)
「高麗郡の中心地はどこなのか? ~郡役所の推測~」
講師:中平薫(日高市教育委員会)
「入間郡からみた高麗建郡~その建郡前夜~」
講師:加藤恭朗(坂戸市教育委員会)
「集落からみた高麗建郡~渡来人による開発~」
講師:富元久美子(飯能市教育委員会)
第2部
パネルディスカッション

赤木さんは高麗郡建郡前後の様子を日本・朝鮮の略年表で示し、日本書紀、続日本紀、和名類聚集などの文書から高麗郡建郡に関係する人物、事象を明らかにした。
中平さんは、まだ発見されていない高麗郡家(ぐうけ)を見つけるための要素として、既に発見された埼玉県深谷市の仲宿遺跡、幡羅(はら)遺跡の正倉などの遺構、硯などの遺物を解説し、高麗郡家発見の期待を述べた。
加藤さんは①坂戸市の勝呂廃寺と南比企窯跡群 ②東山道武蔵道 ③若葉台遺跡 を取り上げ、高麗建郡は武蔵国の将来を見据えた事業であったと解説した。
富元さんは、集落遺跡の年代と住居軒数の推移、東金子窯跡群と南比企窯跡群生産の須恵器の供給変化を分析することで、高麗郡建郡当時の様子を明らかにした。

第2部のパネルディスカッションでは、高麗浪漫学会理事の中野高行さんの司会で、聴衆からの質問を各講師が分担し答えた。

地元市町村の発掘成果をベースにした熱のこもった話が聴けたことで、高麗郡建郡の話がより身近に感じられた企画であった。   (285)

Author: ヒキコマ、ハジマル。