あの聖徳太子が、恋のお悩み相談!

川越八幡宮(八幡神社)の境内には、「ぐち聞きさま」という聖徳太子をかたどった石像が祀られています。これは、聖徳太子が「一度に十人の訴えを聞いても間違いなく聞き分け、先のことを見通された」という『日本書紀』の記述にもとづいたもので、その名のとおり参拝者の愚痴(ぐち)や悩みを聞いてくれるありがたーい聖徳太子様なのです。

川越八幡神社の銀杏 もちろん恋愛の悩みに限らず、どんな悩みも聞いてくれますが、境内には縁結びに御利益があるイチョウ(銀杏)の御神木があることから、とりわけ恋愛に関するお悩み相談が多いのではないでしょうか。「ぐち聞きさま」と対面するように石製の椅子が設えてありますので、腰をすえてじっくりと悩みを打ち明けることができますよ。ただし、聖徳太子様は秘密を厳守してくれますが、誰が聞いているかわからないので、悩みを打ち明けるときは周囲に御用心です。愚痴を聞いてもらったら、あわせて縁結びのイチョウにもお参りしてくださいね。さらに社務所には縁結びの御守りもありますよ。
さてさて、かの聖徳太子様ですが、お妃様(おきさきさま・妻)は4人いました。菟道貝鮹皇女(うじのかいたこのひめみこ=菟道磯津貝皇女・うじのしつかいのひめみこ)、刀自古郎女(とじこのいらつめ)、菩岐々美郎女(ほききみのいらつめ)、位奈部橘王(いなべのたちばなのおおきみ=多至波奈大女郎・たちばなのおおいらつめ)です。聖徳太子の時代だと4人の妃(きさき)はけして多いほうではありませんが、川越八幡宮の御祭神である誉田別尊(ほんだわけのみこと)=応神天皇には、お后様・お妃様が9人もいました。これはさすがに古代でも多いほうです。つまり、川越八幡宮の神様は多くの婚姻にご縁があった神様なのです。だから参拝者には、きっと神様が良縁を導いてくださることでしょう。
ああそうそう、くれぐれも縁結びだけではないことをお忘れなく!  (赤木隆幸)

Author: ヒキコマ、ハジマル。