FXでうまくトレンドするには、できるだけ感情的にならずにトレードすることが重要です。
勝っても負けても、上手く仕掛けられても、思った通り価格が動かなくても、淡々とトレードしましょう。
しかし、簡単ではないですよね?
始めたばかりの頃は、ドキドキしながらポジションを持ち、リアルタイムで増減する評価損益に一喜一憂し、利確できたら喜び、損切りになったら悲しむのが当然だと思います。
ただし、長く続けていくには、このような感情はできるだけ排除する必要があります。
このように一喜一憂してしまうのは、「勝ちたい」という気持ちがあるからです。
「勝ちたい」気持ちがあるから一喜一憂してしまう
FXトレードを始めたばかりの方は「大成功して、大金を稼ぐぞ」という意気込みを持っていることが多いと思います。
そのため、一回ごとのトレードで、勝ち負けを気にし、その金額を気にします。
トレードで、口座金額に対して、大きな額の利益が出たら大喜びします。
そして、次のトレードでも、それを狙いたくなります。
逆に、損失が出ると、落ち込み、その事実を受け入れたくない気持ちになります。
時には、損失を取り戻そうとして、無謀なトレードを繰り返してしまうかもしれません。
これらの感情や行動は「勝ちたい」という気持ちに起因するものです。
でも今勝つことは重要じゃない
トレードに一回勝つと、証拠金が増加しあなたの資産が増加します。
しかし、FXをする目的を考えると、それは重要な出来事ではありません。
もし、あなたのFXの目的が、「今月の旅行代金を稼ぎたい」とかであれば、一回勝って、出金し、手元にそのお金が渡った時点でその目的は達成されるため、現時点の利益は重要なものかもしれません。
しかし、多くの人にとっての目的は、「将来にわたって、勝っていくこと」、「大きなお金を稼ぐこと」だと思います。
そう考えると、現時点の1回のトレードの損益はほとんど意味がありません。
10万円が11万円になったらとても大きいですが、将来的にはその何百倍も稼ぎたいと考えているなら、1万円は誤差にもならないような違いです。
繰り返しになりますが、目先のお金を稼ぐことがFXの最終目標であれば、そのお金を稼げたことはとても大きな成果です。
しかし、将来の成功を考えているのであれば、現時点の損益に大きな意味はないのです。
FXトレードは生き残ることが大前提
トレード1回ごとの損益に一喜一憂する必要はありません。
今、勝ちをあげる必要はありません。
今、無謀に大勝を目指す意味はないのです。
今、目指すことは生き残ることです。
将来にわたって勝っていくためには、生き残っていくことが大前提です。
FXでは、無謀にトレードを繰り返すと、数日や数週間で証拠金がなくなり、トレードを続けられなくなることも普通にあり得ます。
しかし、それでは、将来にわたって勝っていく可能性はなくなりますよね?
この状態になるのは絶対に避けなければなりません。
証拠金が少ない段階では、どんどん大きな勝ちを重ねて、早く資金を増やしたいと考えたくなります。
しかし、今は「勝ちたい」気持ちを抑えましょう。
今は、FXで生き残ることを最優先で考えます。
生き残ることができれば、将来勝つ可能性が出てきます。
短期間で口座資金が尽きると、将来勝つ可能性はありません。
今は経験を積む時期だと考えよう
FXトレードを初めて、一気にお金を増やすことを目指すのはやめます。
まずは、口座が尽きないように、経験を積むことを意識しましょう。
なので、無謀なトレードは避ける必要がありますが、トレードはどんどんチャレンジしていきましょう。
いろんな知識を身に付けたり、技術を身に付けたりするのも大切ですが、まずは、トレードをすることが大切です。
技術や知識を身に着けたとしても、実際にトレードをすると、一喜一憂してしまいます。
そして感情的に行動してしまい、身に付けた技術や知識とは、全然違うトレードをしてしまうことになりがちです。
ですから技術や知識は無くても良いです。
まず、トレードをしてみましょう。
トレードの経験を積みながら、技術や知識を身に付ければよいのです。
生き残るためにリスク管理を徹底しよう
生き残るためには、リスク管理が必要です。
証拠金維持のためには、以下のように損失の拡大を防ぐ具体的な目安を設定します。
- 1回当たりの損失許容率を1%と決める。
- 証拠金が10%減少したら、数日トレードをやめる。
- 証拠金が10%減少したら、デモトレードで戦略を作り直す。
また、トレード戦略の面でも以下のようなルールを設定し、リスク管理を徹底します。
- ポジションの損切り注文をしっかり入れる
- 長時間足と逆行するポジションは持たない
- 不規則な動きをする重要指標前後にはトレードをしない
そもそもリスクとは予測できない悪い事象のことを言います。
つまり、予測可能なことにしてしまえば、リスクではなくなります。
予測可能なことにするためには、例えば、以下のように考えます。
【リスク】買いポジションを持ったけどどう動くかわからない。もしかしたら損失が発生するかも
これは、「将来、予測できない時点で、予測できない損失がでるかもしれない」というリスクです。
これを、以下のようにしてしまいます。
これは、どうなったらどの程度の損失が発生するかを想定できているため、リスクではなくなります。
FXではトレードで損失が発生する可能性は、絶対避けることができません。
なので、損失を出してしまうこと自体は、受け入れるしかないのです。
しかし、それがいつ発生して、どらくらいの金額になるかがわからないのは、リスクです。
逆に、わかっていればリスクではありません。
「どうなったら、どれくらいの損失を受ける可能性がある」ということを認識していれば、それはリスクではなく戦略になります。
FXで生き残るため、リスクを管理し、できるだけ排除するようにしましょう。
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